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FPが解説する!①働くと損する!?

  • 執筆者の写真: みらいへ
    みらいへ
  • 2月9日
  • 読了時間: 3分

最近、FIREという言葉がもてはやされてきました。

また、以前から使われてきた言葉ですが、「働くと罰金」という言葉も最近よく耳にするようになりました。


FIREは、お金を貯めて早くリタイヤする、ということであり、「働くと罰金」は稼げば稼ぐほど税金や社会保険の負担が増えることを言います。


これらは別々のことを述べているのですが、実は共通している部分が大きいのです。

お金持ちという言葉に、皆さんはどういうイメージがありますか。あるいは、どういう人をお金持ちといいますか。



多くの人は財産がたくさんあって、働かなくてもぜいたくな暮らしができる人をイメージするでしょう。まさに、FIREをした人たちであり、「働かない人」たちなのです。でもどうやって、そういうお金持ちになるのでしょうか。


家が代々お金持ちであった。そういう人もいるでしょう。

でもほとんどの人はそうではありません。


多くの人は、一生懸命働いてお金を稼ぐでしょう。しかし、そこには大きな落とし穴があるのです。それが、「働くと罰金」なのです。働いても働いても、税金や、社会保険の負担で多くの支出が生じます。その結果、手取りは大きく減ります。


また、この税金は、稼げば稼ぐほど驚くほど取られます。所得税は5%から最大45%もとられます。これに加えて住民税10%もかかりますまた、厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険も稼げば稼ぐほど金額が上がる仕組みになっていいます。


さらに、65歳過ぎて年金がもらえる年になっても、頑張って働くと、厚生年金保険料が負担させられ、さらにはもらえるはずの年金も減らされてしまうのです。70歳過ぎて働いても同じように減らされます。また、配偶者が亡くなって残った配偶者に支給される年金も、収入が多ければ減らされてしまいます。


このように、日本はなぜか一生懸命働いてお金を稼げば稼ぐほど罰金のような仕打ちを受ける仕組みになっているのです。かえって働かなければ、税金も社会保険の負担もなく、年金も(もちろん年金保険料を払っていなければ別ですが)減らされずに済みます。


特に高齢者になって年金をもらおうとする人は、働かなくなってしまいます。でもそれでは、人生100年といわれている時代に、退職後の長い人生を何もしないで過ごすことは、かえって老化が早く進行し、病気になって介護が必要になることが多くなるでしょう。高齢者になっても元気で健康的に働けることが、かえって病気や介護に必要なお金を減らせることができるのです。


ところで、本当のお金持ちは、働いてお金を稼ぐのでなくて、お金に働かせる人のことを言います。今まで話してきましたように、働いてお金を稼ぐことには限界があります。


お金を働かせるということは、投資などの運用をすることを意味しています。たとえば、最近よく耳にする「億り人」は、仮に1億円の資産があってそれを毎年5%で運用していると、毎年働かなくても500万円の収入が入ってきます。働いていないので、所得税や社会保険の負担は増えません。また、年金も減らされません。


おまけ

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